人材が定着する環境づくり PART1
環境づくりは経営戦略から
人材が定着する環境づくりに大切なことについて、世間では方法論がいろいろ取り上げられておりますよね。
今日もこんな記事がありました。
この記事にあるように従業員満足度(ES)を上げることも大切なのですが、その前にお店の経営戦略が正しいかどうか見つめ直す必要があると思うのです。
なぜなら、経営戦略なくしてESを上げようとすると、どこかで無理が生じて経営が立ち行かなくなることがあり得るからです。
経営戦略とは、簡単に言うと「正しい方法で正しい利益を生み出す仕組み」があるかどうかということなのですが、ここでは「正しい方法」について簡単にお話したいと思います。
まずはコンセプトを見直そう
コンセプトとは、「顧客が店舗で体験できること」であると定義します。
マーケットの中でターゲットである消費者がどのような利用動機であなたのお店を利用すするのか?いわゆるターゲットニーズ・ウォンツを考え、それに対してお店ではどんな体験ができるのかを合わせていきます。
「お店で体験できること」がニーズ・ウォンツとズレていては、いくら宣伝を打ってお客様を呼んだとしてもお客様に「残念な体験」をさせるだけなのでリピーターもできません。
コンセプトで勝負できない状況にいなるとたいていの経営者は価格戦略を強いられることとなり、競合他社との割引合戦という不毛な戦いに挑むこととなります。
そうなれば正しい利益を生むことができずに経営が圧迫され、従業員も疲弊していくこととなります。
そのような状況であれば、たとえどんなに素晴らしい評価制度があったとしても、従業員にやる気を起こさせるのは困難となるでしょう。
お店が正しい方法で正しく集客するためには、消費者のニーズ・ウォンツに合ったコンセプトづくりが必須です。
たとえ今のコンセプトがニーズ・ウォンツとズレていたとしても、見直すことは十分に可能です。
実際、コンセプトをリメイクして成功したお店もたくさんあります。
お客様が減ってきたからといって、付け焼き刃の価格戦略を立てる前に、お店のコンセプトを見直してはいかがでしょうか。
次回はコンセプトを見直す方法を事例を交えて解説したいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。